チュートリアルセッションのご案内
下記の2つのテーマでチュートリアルセッションを開催いたします。2つの会場で並行して開催しますので、どちらかをお選びください。参加費については「大会概要」をご覧下さい。
- 日時: 2012年9月9日 (日) 13:00〜16:00(一部〜18:00) (12:30より受付開始予定)
- 場所: かでる2・7(札幌市中央区)
テーマA : 「主成分分析の行列的基礎と非計量・三相配列・因子分析への発展」
- 講 演 者 : 足立浩平 先生(大阪大学)
- 時 間 : 13:00〜16:00(3時間)
- 場 所 : 820研修室
- 開催趣旨 : このセミナーは、主成分分析(PCA)の基礎を導入するパート[1]と、PCAの三方向への拡張を解説するパート[2]、[3]、[4]から構成される。以下に、[1]〜[4]の概要を記す。
[1] PCAの種々の定式化の中でも、特異値分解によるデータ行列の最小二乗近似としての定式化を中心に、PCAを解説する。
[2] 非計量PCAと、それを拡張した多重対応分析を取り上げる.これらの手法は、多変量カテゴリカルデータのカテゴリーを数量化しながら、データ行列の近似を行うPCAと定式化できる。
[3] 条件×個体×反応といった三相配列データを分解近似するための三相PCAを解説する。三相PCAの個別手法として、Tucker2、Tucker3、および、Parafacが知られ、これらには階層関係がある。
[4] 因子分析(FA)は、PCAに「似て非なる方法」といえるが、近年開発されてPCAとの関係が明瞭であるデータフィッティングFAを紹介しながら、FAとPCAの類似・相違も考察する。
以上の[1]〜[4]において、統計的推論の側面は他書に譲られ、線形代数の行列表現に基づく各種手法の定式化が強調される。
テーマB : 「テキストマイニングの活用」
- 講演者(講演順):
・13:00〜14:30 保田明夫 先生(富士通エフ・アイ・ピー・システムズ株式会社)
・14:45〜16:15 神田晴彦 先生(株式会社野村総合研究所)
・16:30〜18:00 八木征子 先生(株式会社数理システム)
- 時 間 : 13:00〜18:00(5時間)
- 場 所 : 520研修室
- 開催趣旨 : 本チュートリアルでは「テキストマイニングの活用」と題し、実際に参加者にソフトウェアを操作していただきながらチュートリアルをおこなう。現在、Webアンケート回答データ、商品の評価・評判に関するデータ、電子カルテデータ、小論文・論述課題における回答データ等、非常に多くのテキストデータがそれぞれの環境において保存されている。しかしながら、現場においてテキストデータを保持しつつも、それらを積極的・効果的に活用する環境が整っていることは希である。テキストマイニングにおいては、理論的な背景はもとより、データをマクロ的かつミクロ的に見るような作業が重要な役割を持っている。そのため、テキストマイニングをおこなう際には、データを効果的に集約化しつつ元のデータに戻ってその内容を詳細に理解することができるようなソフトウェアの活用は不可避である。そのため、本チュートリアルにおいては先進的なソフトウェアを提供し続ける3社の講演者にお越しいただき、チュートリアルをお願いする。
注:テーマB参加のための条件