コンペティション受賞者のことば

コンペティション受賞者一覧

最優秀報告賞

大阪大学  藤本 翔太(ふじもと しょうた)
「母共分散行列からの影響を受けない高次元平均ベクトルの検定法の提案」
   藤本 翔太 (大阪大),狩野 裕 (大阪大)

中央大学  保科 架風(ほしな いぶき)
「BayesianLassos と変数選択」
   保科架風(中央大),小西貞則(中央大)

優秀報告賞

東京大学  小川 光紀(おがわ みつのり)
「無向グラフに対するマルコフ基底の構造とその応用」
   小川 光紀 (東京大),原 尚幸 (新潟大),竹村 彰通 (東京大)

大阪大学  里村 裕紀(さとむら ひろのり)
「Subspace Distance最小化としての正準相関分析法と解の斜交回転」
   里村 裕紀 (大阪大)

慶應義塾大学  仲 真弓(なか まゆみ)
「Cramer-von Mises統計量の漸近表現とMLE・MDEによるパラメータ推定の影響評価」
   仲 真弓 (慶應義塾大),柴田 里程 (慶應義塾大)

九州工業大学  矢原 耕史(やはら こうじ)
「病原細菌と共生細菌のIII型分泌装置のエフェクタータンパク質を判別する特徴の同定」
   矢原 耕史 (九州工業大),姜 英 (久留米大),柳川 堯 (久留米大)

大阪大学  山本 倫生(やまもと みちお)
「ソボレフ空間における低次元部分空間上での関数データのクラスタリング」
   山本 倫生 (大阪大)

以上、各五十音順

最優秀報告賞

藤本 翔太(大阪大学)


 統計関連学会連合大会において、最優秀報告賞という栄誉ある賞を頂き、大変嬉しく思っております。この結果は、指導教官である狩野裕先生の懇切丁寧なご指導や、M.S.Srivastava先生(Toronto大学)の貴重なご意見の賜物であり、深く感謝しています。また、コンペティション講演を企画・運営された皆様、ならびに審査された皆様に厚く御礼申し上げます。

 本報告では、母共分散行列に依存しない高次元平均ベクトルの検定方法を提案いたしました。既存の方法では、母共分散行列が検定結果に影響を与えるため、この方法は実際の高次元データ解析において有用であると考えております。しかし、解決すべき問題も幾つか残っており、まだまだ完成には至りません。今後は、頂いた賞を励みに、日々の研究に取り組んでいきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

最優秀報告賞

保科 架風(中央大学)

 この度は名誉ある賞を頂き大変嬉しく思っております。コンペティションに携わって下さった先生方、そして朝早くから講演を聞きに来て頂き、評価して下さった皆様に厚く御礼申し上げます。

 また、研究することを教えて下さった広島大学の藤越康祝先生、学部生のときからの良き相談相手である中央大学の酒折文武先生、日頃から様々な面で指導して下さる中央大学の小西貞則先生、統計サマーセミナーなどでアドバイスを下さった方々、そして、私が研究を継続することを助けて下さった中央大学の故百瀬文之先生に深く感謝致します。

 今回の受賞を励みにし、多くの方の知的好奇心をくすぐるような研究ができるよう日々精進していきたいと思っております。
ありがとうございました。

優秀報告賞

小川 光紀(東京大学)


 このたびは、統計関連学会連合大会において優秀報告賞をいただき、大変光栄に存じます。コンペティション講演を企画・運営してくださった先生方、講演を聴いてくださった方々に厚く御礼申し上げます。また、平素より熱心にご指導いただいております竹村彰通先生、今回の共同研究で大変お世話になりました新潟大学の原尚幸先生に心より感謝申し上げます。

 本報告では、無向ランダムグラフのベータモデルに対して、マルコフ連鎖モンテカルロ法に基づく正確検定の手法を構築しました。特に、提案手法で重要な役割を果たす move の集合について得られた結果をご報告しました。今回の受賞を励みに今後の研究に取り組んでまいりますので、より一層のご指導をよろしくお願いいたします。

優秀報告賞

里村 裕紀(大阪大学)


 この度は優秀報告賞を頂き、大変光栄に存じます。企画運営に携わられた先生方、審査にご参加下さった皆様、指導教員の足立浩平先生をはじめとする研究室の皆様に深く感謝致しております。

 本報告では、線形部分空間の見地から正準相関分析法に新たな定式化・視点を与え、その定式化の持つ回転の自由を用いた回転法による結果の解釈可能性の向上を試みました。実際場面での正準相関分析法の利用に一つ貢献できたのでは、と感じています。発表では視覚的・直観的に理解して頂けるよう腐心いたしました。これも私一人ではなく、周りの皆様方のご助言があってこそのものであり、感謝の念に絶えません。

 まだまだ未熟者ですが、このコンペティションでの発表・受賞経験を糧に、研究に邁進し精進致す所存ですので、今後もご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い致します。

優秀報告賞

仲 真弓(慶應義塾大学)


 本報告では、Cramer-von Mises統計量に対し、よく知られた正規過程へ収束させる方法ではなく、直接的なアプローチによって漸近分布が有限個の重みつきカイ二乗変数の和で表せることを示し、パラメータ推定を含む場合へ応用した結果を発表いたしました。この度の受賞を励みに一層研究を重ね、実学の精神に基づき社会のためになる結果を出すよう努力していく所存です。

 指導教授の柴田里程先生の的確なご指導に感謝申し上げるとともに、貴重なアドバイスをしてくださる先生方、いつも支えてくださっている先輩方、研究室のみなさまにもお礼を申し上げたいと思います。最後になりましたが、大会関係者の方々に改めて深く御礼申し上げます。

優秀報告賞

矢原 耕史(九州工業大学)


 私は今日まで、微生物学・ゲノム科学、インフォマティクス、そして統計学という複数の研究環境を経験してきました。このたび賞を頂いた研究は、これらの学際的な背景を統計学に立脚して統合し、論文にまとめた最初の研究です。謎に包まれていた2種類の細菌のタンパク質の差異を、統計的機械学習とベイジアンネットワークの手法を組み合わせて解明するというアプローチで、オリジナルかつ他の研究系にも応用可能な枠組みを示しました。それを連合大会(初参加)で評価して頂けたことで、背中を押されるような想い・喜びを感じています。親身に御指導頂いた柳川堯先生、姜英さん、廣瀬英雄先生に深く感謝しつつ、今回の受賞を励みに、今後も研究に精を尽くしていきたいと思います。

優秀報告賞

山本 倫生(大阪大学)


 このたびは、統計関連学会連合大会コンペティション講演において優秀報告賞を賜り、大変光栄に思っております。コンペティション講演を企画・運営してくださった先生方、座長の先生方、並びに審査に参加していただきました皆様方に厚く御礼申し上げます。また、日々ご指導いただいております大阪大学の狩野裕先生をはじめとして、私の報告内容の検討や発表練習に根気よく付き合っていただいた狩野研究室の皆様、並びに修士時代にご指導いただいた大阪大学の足立浩平先生に深く感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、今後も自身の研究活動に邁進していく所存ですので、皆様には今後ともご指導ご鞭撻の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

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