2007年度連合大会・実行委員会・委員長
大谷一博(神戸大学大学院経済学研究科)
以前に神戸大学(経済学部)で統計関連学会連合の一学会である日本統計学会による年次大会が開催されたのは,1991年の第59回大会でした.この度,16年ぶりに,2007年度統計関連学会連合大会という大きな規模の統計関連の大会が9月6日(木)から9日(日)まで神戸大学(経済・経営・国際協力研究科が中心)で開催されることになり,連合大会実行委員会委員長の役をお引き受けすることになりました.ここでは,神戸大学および神戸周辺について簡単に紹介させて頂きます.
神戸大学は,六甲山の中腹にあり,神戸の夜景がとてもきれいに見えます.また,緑にも恵まれていますので,初めて来られた方は,「いい所ですね」と言ってくれます.しかし,坂と階段のきつさは超一級で,一度体験すると「住みたい」とは思わないようです.神戸は,人口150万を超える都会のはずですが,東京などの他の大都市と比べると相当田舎になります.例えば,東京で山手線に乗ると,どの駅で降りても夜遅くまで明かりが煌々と灯っていますが,神戸で夜まで明るいのは三宮駅周辺(駅は,すべてJR です.)からせいぜい元町駅位までで,一つ西隣の神戸駅前は,夜になるとかなり寂しくなります.
神戸の町と言えば,異人館や港が思い起こされますが,まず余り知られていない所をご紹介させて頂きたいと思います.神戸駅の一つ西隣の兵庫駅を少し海側に下がった所に,兵庫大仏という大仏さんがあります.この大仏さんは,日本3大仏の一つであり,鎌倉の大仏さんより5メートル大きいそうです.しかし,開眼したのが明治24年(1891)で,比較的新しいこともあって,神戸の人でもご存じない方が大勢います.ただ,もとの大仏さんは,太平洋戦争の時,金属回収で供出されてしまい,現在の大仏さんは平成3年(1991)に再建されたもので,まだピカピカでとてもきれいです.
神戸から西に進むと,舞子駅があり,明石海峡大橋(パールブリッジ)を望むことができます.この明石海峡大橋には,ご存じの方も多いと思いますが,舞子側の橋桁に舞子海上プロムナードがあり,アンカレイジから海側に150m程進むことが出来ます.一部がガラス張りになっていて,足下の海面を見ることができ,スリルがあります.ただし,高所恐怖症の方は,見るのはやめた方が良いかも知れません. 元町駅の海側に南京町があります.ここは,横浜の中華街の3分の1程度の面積ですが,行列のできる豚饅専門店をはじめ,多くの中華料理店があり,中華料理を堪能できます.また,南京町を抜けて海まで行くと,ポートタワー,メリケンパーク,ハーバーランドがあります.このメリケンパークからは,明石海峡大橋までを周遊してくれるクル−ズ船が出ており,ディナーを楽しみながら大橋を見ることもできます.
当大会に多くの会員の方が参加され,研究活動とともに会員同士の親睦を深め,また神戸の良さも知って頂ければ大変うれしいと思います.(本文の作成に際し,金治努・先崎仁『神戸雑学 ― まちの大発見・小発見』を参考にしました.)